ハーマン本社訪問記(2)工場見学編

(2)工場見学編(工場内は撮影禁止ですので、画像が少ない章となりますが最後までお付き合いください)

流通している国産ガスコンロのおよそ30%〜40%シェアを誇るハーマン製品は、全てここ大阪の工場で作られています。ルプが2000年に発足してハーマン製品に注目したのも「大阪発」という魅力でした。

髪の毛を覆う不織布のカバーと黄色い帽子を被り、イヤホンガイドを首から下げた私たち見学者6名。工場に入りイヤホンガイドになるほどと!工場内は雑多な音が飛び交うので、説明を逃さず聞くにはやはり、イヤホンガイドが必要となるのでした。

敷地面積が甲子園と同じほどだというので、その半分を占める工場内はとんでもなく広いものでした。


モノとヒトがスムーズに動くように適度な間隔で何本ものラインが組まれ、その中を部品を補充するカートや空いたコンテナが整然と動いています。
床はピカピカに磨かれ、無人カートが行き交う様は鉄腕アトムの未来都市で不思議に思った感覚ととてもよく似ていました。

ラインではたくさんの人たちが自分の割り当てられた作業をリズム感を持って作業されています。

画像は会社案内より抜粋


工場内は666人、私たちが見せていただいたひとつのラインには全部で3〜40人でしょうか。バラバラのパーツが一つ一つ組み立てられ、燃焼チェックもされて最後あたりでは、ちょうど、私たちが現場で梱包を開くのと全く反対の作業が見え、感動を覚えました。

人と機械が織りなす工程で間違いが起こらないようにパーツパーツでチェックするために「見える化」する工夫もあちこちでみられます。

ラインとは区切られた別のブースでは、ガラストッププレートの製作、パーツの供給所、外部からの入り口側ではステンレスや鉄のコイルが伸されて板にカットされ、金型でパーツに抜かれ組み立てに回されます。この下りは我が社の工場でも抜いたり折ったりしているのを見ていますのでなんか嬉しかったです。

そうそう!ラインで、係りの方に+do のラインはどこですか?と興味深く聞いていたら、工場を出る前にその方が案内くださった方に耳打ちされて連れて行って下さったところには!
「+do は特別でラインではなく完全な手作りなんですよ」
なんと!たった3人の熟練者がおられ、お一人が10行程、ラインの10人分を作業されている勘定になるのですって!
燃焼チェックもラインでは高性能精密機械がチェックしていましたが、+do は人の手でチェックされていました。
馴染みある+do が形になって行く様も興味深く見せていただきました。と、同時に、梱包を開けるときには、きっと、この3人の方たちのお顔が浮かんでくるなと確信したのでありました。

つづく・・・


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